2023年12月7日
サンローラン(Saint Laurent) の2016年春夏コレクションを、フランス・パリで発表した。エディ・スリマン自身が設計を手掛ける恒例のショー前の光の演出は、横線の光の束があたかも波が崩れるよ...

サンローラン

サンローラン(Saint Laurent) の2016年春夏コレクションを、フランスパリで発表したエディスリマン自身が設計を手掛ける恒例のショー前の光の演出は、横線の光の束があたかも波が崩れるように形を変え、七色の光を発しているそして、波のチューブからサーファーが飛び出してくるようにモデルが現れ、ショーは幕を開けた

ファーストルックは、チェッカー柄やヒョウ柄でパッチワークしたライダースジャケットに、くるぶしの上でカットオフしたブラックジーンズ(少しだけ裾がフレアしている)の西海岸調のロックなスタイルインナーはフリルシャツがプリントされたトロンプイユなリンガーTシャツで、足元は汚れ加工を施したスニーカー、サングラスはニルバーナのカートコバーンを連想させる白フレームのオーバル型だ

それに続くのは、花の刺繍のオーバーサイズのカーディガンに、ヒョウ柄のストールを巻いた男3人目はライトブルー×ヒョウ柄のサテンブルゾンを、最初と同じブラックジーンズとスニーカーに合わせているが、ここでふと違和感を感じた前回のスーパースキニーなモデルたちとは違い、背が小さく太腿も太いのであるその後も大きすぎず細すぎずで、なかには170cm程度の普通体型のモデルもいたりするサンローラン ハワイ コピー

少し話が前後するが、会場の席にはパームツリー柄のプリントが描かれていたが、中盤に入るとその意味が分かった70年代のハンテンなどのサーフブランド調のボーダーシャツ、ヘムをほつれさせたネルシャツ、ハイビスカスのスパンコールのブルゾンやパームツリーをプリントしたスカジャンなど、サーフィンと西海岸を連想させるアイテムを織り交ぜてきたのだサンローランには珍しい“サーフ”のエッセンスは、いつもの完全無欠のロックスタイルに程よいユルさを加えている

サーフの後にはさらなる驚きが待っていたボーダーTシャツに古着っぽい柄シャツ、パープルのパイピングのカーディガンをはおった男は、両膝に穴の開いたストレートのブルージーンズを穿いている繰り返すがサンローランのストレートジーンズである太ももや裾幅は某ジーンズの代名詞を連想させるようなシルエットで、サンローランとは思えない太さだ! その様はまるでカートの生き写しのようで、90年代のグランジにオマージュを捧げていることが分かる

アウターで目立つのは、ライダースジャケット、フリンジのスウェードジャケット、スパンコールで飾ったタキシードジャケット、スカジャン、メキシコ調の生地やヒョウ柄のバーシティジャケットなどインナーはチェックのネルシャツとボーダーTシャツを重ねたスタイリングが多く、パンツは少しフレアしたブラックジーンズとストレートのブルージーンズの2択靴はローカットとハイカットの白スニーカーのみサンローラン 長袖 コピー小物使いでは、ノベルティ物のようなベースボールキャップ、大きめのニットキャップ、ロングストールなどが目を惹く

パリはゆったりしたシルエットが全盛だが、エディはそんな流れは眼中にない“サーフ”という新しい要素が入っているとはいえ、根底に流れるのはロック以外の何物でもないからだしかし、モデルのチョイスをがらりと変えたことで、「細くなくては着こなせない」という強迫観念はいい意味で薄まったそれを民主化ととるかどうかは受け手しだいだが、私見ではこれまで以上にロック色が強くなったように思えた

TEXT by Kaijiro Masuda(FASHION JOURNALIST)