
【エルメス】
エルメス(HERMÈS)は、2021-22年秋冬ウィメンズコレクションを発表した
パリ、ニューヨーク、上海の3都市を舞台に披露
©Filippo Fior
オンライン形式にて発表された今季は、パリ、ニューヨーク、上海の3都市を舞台に、それぞれ異なるスタイルで同時にコレクションを発表パリではランウェイショーを、ニューヨーク、上海ではパフォーマンス形式のプレゼンテーションを実施し、その模様をオンライン上で配信した
最初に映し出されたニューヨークでは、振付家のマドリーヌオランダーが演出を担当ニットトップスとプリーツスカートに身を包んだダンサーたちが群舞を繰り広げ、躍動する身体と衣服の連動を見せた
“身体性”を浮き彫りにするラインのディテール
©Filippo Fior
瞬時に画面が切り替わり、パリでのランウェイショーへ目に留まるのは、ステッチや生地の切り替え、ウインドウペンチェックなど、服地を直線的に走る“ライン”のディテールタイトなデニムジャケットやコートには、縦に細長い切り替えを施し、ノーカラージャケットとタイトスカートのセットアップには細いレザーで交差するラインを描いた
©Filippo Fior
また、格子状にステッチを配したキルティングジャケットには、輪郭を縁取るようにホワイトのラインを引いたブラックのパンツをコーディネートしなやかなワンピースにはプリーツを施し、レザーパンツはあえて脚の中心をなぞるようにして切り替えが施されている服地の上をまっすぐ伸び、直角に交差するラインは、まるで身体のフォルムをグラフィカルに定義しているかのようだ
刺繍やフリンジなど“フォークロア”モチーフ
©Filippo Fior
デコラティブな刺繍やフリンジなど、フォークロア調のディテールも散見された艶やかなラムレザーのフリンジワンピースは、ウエストにあしらったバックルがデザインのアクセントにケープのようにして生地を重ねたボルドーのジャケットは、ダブルフェイスのカシミヤを採用マットな質感がリュクスな印象を放ち、襟などのパーツに用いた光沢のあるラムスキンが、質感のコントラストを描くエルメス ハイヒール コピー
©Filippo Fior
袖に分量を持たせたブラックのトップスやブルゾンには、エルメスのカレにも用いられている「ズアヴとドラゴン」の絵画的なモチーフを刺繍で表現白の糸が織り成す繊細なモチーフが黒地に映え、細やかなクラフトマンシップを感じさせる身頃に加え、袖にも細かくエンブロイダリーを施した
©Filippo Fior
同じく「ズアヴとドラゴン」のモチーフからインスパイアされた刺繍を施した、シルクのスモックドレスも登場上品な光沢感と流れるようなシルエットが、エレガントな雰囲気を演出する
コレクションのラストを飾るのは、振付家のグジャニが手がける上海でのパフォーマンス格子柄のタイトなトップスとレザーパンツに身を包んだパフォーマー達がボックスを使いながら目まぐるしく舞台上を動き回る、フィジカルなパフォーマンスによって締め括られた